「クラウンの乗り味の原点回帰」を掲げて開発された新型クラウン(セダン)。レクサスLSやLCと骨格を共有するFR専用のプレミアムプラットフォーム「GA-L」をベースに、新開発の電子制御可変減衰力サスペンション(AVS)や高剛性ボディを採用。車高の高いSUVやクロスオーバーでは物理的に不可能な「地を這うような低重心の接地感」と「路面の継ぎ目を魔法のようにいなす極上のフラットライド」を実現しています。そのシャシー剛性とサスペンションの真価をプロの視点で徹底解説します。
| 採用プラットフォーム | FR専用大型プレミアム骨格「GA-L(Global Architecture-Luxury)」 |
|---|---|
| サスペンション形式 | フロント:マルチリンク式/リヤ:マルチリンク式(高剛性アルミ製アーム) |
| 減衰力制御 | リニアソレノイド式電子制御AVS(Adaptive Variable Suspension system) |
| 操縦安定性の特徴 | 低重心(全高1,475mm)と50:50に近い理想的な前後重量配分 |
| 静粛性テクノロジー | アクティブノイズコントロール、二重遮音ガラス、遮音・吸音材の徹底配置 |
クラウン(セダン)の全貌、グレード比較、実燃費、荷室実用性、見積もりシミュレーションをまとめた総合購入ガイドはこちらをご覧ください。
新型クラウン(セダン)完全購入ガイドを見る ▶FRプレミアム骨格「GA-L」がもたらす極上のシャシー剛性
レクサスLS/LC譲りの強靭なボディ構造と構造用接着剤の多用
新型クラウン(セダン)は、クラウン4兄弟の中で唯一、縦置きエンジン・後輪駆動専用の「GA-Lプラットフォーム」を採用しています。主要骨格にはホットスタンプ材(超高張力鋼板)や高剛性アルミ押し出し材を適材適所に配置し、接合部には高剛性構造用接着剤を広範囲に塗布。さらにスポット溶接の打点をレーザー溶接技術で大幅に増設することで、ステアリングを切った瞬間に車体全体が一体となって遅れなく追従する圧倒的なねじり剛性を獲得しています。
前後重量配分と低重心がもたらす「揺れの少なさ」
全高1,475mmという低く構えたプロポーションと、エンジンおよびトランスミッションを後方に配置するフロントミッドシップ寄りのレイアウトにより、車体の重心高はSUVやミニバンよりも100mm以上低く抑えられています。これにより、加減速時のピッチング(前後のノーズダイブやリフト)やコーナリング時のロールが物理的に抑え込まれ、同乗者が車酔いしにくい至極のフラットライドが実現されています。
新世代電子制御サスペンション「AVS」の調律と乗り心地
路面からの入力をミリ秒単位でいなすリニアソレノイドダンパー
4輪独立で減衰力を連続可変制御するリニアソレノイド式AVSは、車体各部に配置された加速度センサーと車輪速センサーからの情報を毎秒数百回演算。路面のマンホールやアスファルトの継ぎ目を乗り越える際、ダンパーの減衰力を瞬時に緩めてショックを角のない柔らかな入力へと変換します。乗員には「トン」という上品な音だけが伝わり、突き上げ感は完全に遮断されます。
「COMFORT」モードと「SPORT S+」モードの明確な乗り味の二面性
ドライブモードセレクトで「COMFORT」を選択すると、船の揺れを抑えたような極上のフワリとした浮遊感が味わえ、後席VIPの休息に最適な乗り味となります。一方で「SPORT S+」に切り替えると、ダンパーが瞬時に引き締まり、高速インターチェンジのきついループコーナーでも車体が一切ブレずに路面に吸い付くように旋回。ドライバーズサルーンとしてのスポーティな歓びを存分に堪能できます。
静粛性の次元:外の世界と完全に隔離されるキャビン空間
二重遮音合わせガラスと徹底したフロアアンダーカバーの空力対策
フロントウインドウおよび全席サイドウインドウに遮音中間膜を挟み込んだ「二重遮音ガラス」を採用。さらにボディフロア下面をほぼフルフラットに覆うアンダーカバーを装着し、床下を流れる空気の乱流ノイズを抑制しています。100km/hの高速道路を巡航中であっても、前席と後席で小声のまま明瞭に会話ができる静けさを維持します。
アクティブノイズコントロール(ANC)によるロードノイズ逆位相打ち消し
室内のマイクロフォンがタイヤからのロードノイズやエンジン回転の低周波こもり音を常時モニタリングし、ドアスピーカーから逆位相の音波を出力して騒音を打ち消す「アクティブノイズコントロール」を搭載。路面が荒れた粗粒アスファルトを走行する際でも、耳障りな「ゴー」という重低音を大幅に低減させます。
新型クラウン(セダン)に関するよくある質問(FAQ)
Q. クラウン クロスオーバーと乗り心地はどう違いますか?
セダンはGA-L骨格による剛性感とフラット感においてクロスオーバーを明確に凌駕しています。
クロスオーバーがFFベースの軽快感を持つのに対し、セダンは伝統のFRらしい重厚でしっとりとした高級車の乗り味です。
Q. 19インチタイヤと20インチタイヤで乗り心地に差はありますか?
19インチ(235/55R19)のほうがエアボリュームが大きく、市街地の乗り心地はよりマイルドです。
20インチ(245/45R20)はハンドリングの応答性と高速スタビリティに優れますが、路面の段差でやや硬さを感じることがあります。
Q. 後輪操舵(DRS)がなくても高速コーナリングは安定していますか?
ロングホイールベース(3,000mm)とマルチリンクサスペンションの接地性が極めて高く、直進安定性は完璧です。
横風の強い高速道路の橋梁区間でも進路が一切乱れず、矢のように直進します。
Q. 悪路や雪道でのFRの走破性はどうですか?
最新のトラクションコントロール(VSC/TRC)とスノーモードにより、圧雪路程度であれば十分に対応可能です。
ただしスタックの危険がある豪雪地帯では、適切なスタッドレスタイヤの装着が必須となります。
Q. 静粛性はレクサスLSと比較して同等レベルですか?
日常速度域(〜80km/h)の静粛性はレクサスLSに極めて肉薄するレベルに達しています。
高速域でのロードノイズ遮断においてLSに若干のアドバンテージがありますが、価格差(約400万〜500万円)を考慮すればクラウンのコスパは圧倒的です。
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