排気量を先代2.0Lから2.4Lへと拡大した新型WRX S4(VBH型)。最高出力275PS、最大トルク375Nmを発生する新世代水平対向直噴ターボ「FA24」は、低回転域から圧倒的なトルクを湧き出させます。一方で、ハイオク指定かつ車両重量約1,600kgの常時AWD車として、日々の燃料代や高速道路での実燃費性能はどうなのか。新東名120km/h区間を含むロングドライブ実測テスト、満タン63Lでの航続距離、年間ガソリン代シミュレーションを徹底検証します。
| カタログ燃費(WLTCモード) | 10.8 km/L(市街地:7.7km/L、郊外:11.4km/L、高速道路:12.7km/L) |
|---|---|
| 高速100km/h巡航実燃費 | 13.2 km/L ~ 14.5 km/L(アイサイトX追従走行での実測データ) |
| 市街地・通勤実燃費 | 6.8 km/L ~ 8.2 km/L(都心渋滞時はリッター7km/L前後が標準) |
| 満タン63L航続可能距離 | 高速長距離巡航:約750km〜850km/市街地中心:約420km〜480km |
| 年間1万kmハイオク燃料代 | 約180,000円 ~ 210,000円(ハイオク185円/L、平均実燃費9.5km/L試算) |
WRX S4の全貌、グレード比較、実燃費、荷室実用性、見積もりシミュレーションをまとめた総合購入ガイドはこちらをご覧ください。
新型WRX S4完全購入ガイドを見る ▶高速道路100km/h巡航での実測燃費とグランドツアラー性能
新東名高速道路(100〜120km/h区間)での実測燃費は13.8km/Lをマーク
東京ICから新東名高速道路を経由して浜松ICまでの約250km区間を、ドライブモード「NORMAL」、エアコン24℃オート設定で実走テストを実施。100km/h巡航時のエンジン回転数は約1,600rpmと低く抑えられており、高速区間の平均実燃費は「13.8km/L」を記録しました。カタログの高速道路モード値(12.7km/L)を1km/L近く上回る好結果を残しました。
アイサイトXの全車速追従機能による無駄のない燃料制御
ステレオカメラとミリ波レーダーによるアイサイトXのアダプティブクルーズコントロール(ACC)は、前走車との車間距離を極めてスムーズに保ちます。不要な急加速や急減速を排除し、登坂路や緩やかな下り坂でもアクセル開度をミリ単位で最適化するため、ドライバー自身が運転するよりも0.5km〜1.0km/L程度燃費が向上します。
市街地ストップ&ゴーでのリアル燃費と燃料タンク63Lの航続力
信号の多い都心部通勤ではリッター7km/L前後の洗礼を受ける
275PSのハイパワーと常時4輪を駆動するVTD-AWDシステムは、発進加速のたびに燃料を要求します。信号待ちが多く平均車速が20km/h前後に落ち込む都心部の通勤路では、実燃費は7.0km/L〜7.5km/L程度が目安となります。急加速を繰り返すとリッター5km/L台まで急降下するため、市街地では穏やかな発進を心がける「I(インテリジェント)モード」の活用が必須です。
燃料タンク容量63Lがもたらす無給油航続距離の安心感
燃料タンクは63リットルの容量を確保。高速道路巡航中心の長距離ドライブであれば、満タンから無給油で750km〜800km以上を走り切ることが可能です。東京から青森(約700km)や、大阪から福岡(約600km)まで途中給油なしで到達できるため、長距離ツアラーとしての実用性は十分です。
ハイオクガソリン代を抑えるエコドライブテクニック
「Iモード」のアクセル初期開度抑制を活用する
ドライブモードセレクトまたはSI-DRIVEで「I(インテリジェント)」を選択すると、アクセルペダルの踏み始めのレスポンスが穏やかになり、過剰なブースト圧の立ち上がりを防ぎます。パワーが必要な高速合流時だけ「S#(スポーツシャープ)」に切り替えるメリハリのある運用で、月間の燃料消費を約10%削減できます。
パドルシフトによる早めのシフトアップとコースティング
加速が完了したらマニュアルモード(パドルシフト)で早めに上のギア(7速・8速)を選択し、アクセルオフ時にはクラッチ機構を適度に滑空させることで、無駄なエンジンブレーキによる減速ロスを防ぎ、航続可能距離を伸ばすことができます。
新型WRX S4に関するよくある質問(FAQ)
Q. WRX S4はレギュラーガソリンを入れても走れますか?
ハイオク専用指定車のため、原則として無鉛プレミアムガソリン(ハイオク)を必ず給油してください。
緊急時にレギュラーを給油することは可能ですが、ノッキング防止のため出力や燃費が著しく低下します。
Q. 先代(2.0Lターボ)と比べて燃費は良くなりましたか、悪くなりましたか?
排気量が400cc拡大したため市街地燃費はほぼ同等ですが、低回転トルクの向上により高速燃費は向上しています。
常用域でアクセルを深く踏み込む必要がなくなったため、実用上の燃費悪化はほとんど感じられません。
Q. 冬用スタッドレスタイヤを履くと燃費はどのくらい落ちますか?
転がり抵抗の増加と外気温低下による暖機運転のため、約10%〜15%燃費が悪化します。
市街地で6km/L台、高速で11〜12km/L程度が冬場の目安となります。
Q. 年間1万キロ走った場合のガソリン代差額(対ハイブリッド車)は?
プリウス等のハイブリッド(燃費20km/L超・レギュラー)と比べると年間約10万円〜12万円高くなります。
この差額は『275馬力の圧倒的加速と全天候AWDの安心感に対するチケット代』と割り切るオーナーが多いです。
Q. オイル交換の頻度は燃費に影響しますか?
直噴ターボエンジンはオイルの汚れが早いため、5,000kmまたは半年ごとの交換を推奨します。
定期的なスバル純正指定オイル(0W-20/5W-30)の交換により、フリクションロスを防ぎ新車時の燃費を維持できます。
スバルディーラーの下取り査定額だけで満足せず、WEB一括査定で複数社の買取額を競わせることで、数十万円の上乗せ額を確実に獲得できます。
